いまい農場の思い

世の中、いろんな問題がありますが、その大きな原因の一つが、『土』を忘れ、自然のリズムを忘れた、人の放漫さなのでは、という気がします。便利になることはうれしいし、ラクをしたいし、お金も欲しい・・・そんな欲望を捨てることはなかなかできないですが、それでも、やっぱり『足るを知る』と言ってみたい。

 食べ物って、本当はすごく手間のかかることなんだと思います。材料を作ることも料理をすることも。でも、今、それがとっても軽んじられている。「食」は人の体をつくり、人の心をつなぐ。人間の一番大切なことの一つです。

 求めてくれる人がいる限り、まっとうな「食」を作っていきたい。私たちにできる役割・仕事に、生かされていることに感謝したいです。

〈平飼いで健康にのびのび〉

1部屋5坪の広さに、メス約50羽とオス約3羽を入れるので、有精卵となります。鶏たちは日に当たり、土の上を自由に走り回っています。

〈安全な飼料、国産100%〉

ほとんどの卵は、輸入トウモロコシを飼料とされていますが、それには直接殺虫剤や除草剤が散布されているので、いまい農場では使いません。穀類は100%国産米です。だから黄身がレモン色になります。穀類の他の飼料は、地元産の黒大豆、おから、米ぬか、魚粉、天然ワカメなど、すべて国産。安全なものを厳選しています。

〈発酵飼料・毎日の餌やりに3~4時間〉

飼料はすべて納豆菌・乳酸菌・麹菌などで発酵させ、鶏を腸から健康にします。また、初生ビナから育てているため、飼育段階に合わせて各飼料の配合割合を変えながら、7種類の飼料を作っています。

〈草やり、草作り。だから薬剤一切不使用〉

米が主体の飼料なので、二日に一度は必ず牧草や畑の草、農家仲間にわけてもらった野菜などを与えています。これらは天然の良薬です。ですから、ヒヨコから最期まで抗生物質等の薬剤は一切与えていません。牧草を作ることはもちろん、鹿や鳥獣から牧草を守ることも、大切な仕事です。

〈日本名水百選の千種川源流の天然水〉

卵の約7割は水でできています。いまい農場は日本名水百選の千種川源流に位置し、山から湧き出る天然水をそのまま鶏たちに与えています。卵と鶏肉のおいしさと安全の原点となっています。

〈ヒヨコの育成〉

初生ビナを入手し、約ひと月はコタツや電熱マットで温度を保ちながら育てます。草も小さく切って与えます。こうして初生から育てたヒナは、とても健康で、落ち着きがあり、毛艶がよく、とても元気です。病気への抵抗力をつけるために、安全なワクチン接種も行っています。

〈鶏肉の販売もしています〉

一般的な鶏肉は、解体1週間前まで抗生物質の入った飼料を食べていますが、いまい農場は肉鶏の名古屋コーチンももちろん生涯無投薬です。

いまい農場は自前の解体所を持ち、自分で解体し鶏肉を生産しています。鶏の様子もよく分かり、自信を持ってオススメいたします。

※グラム単価での販売のため、当農場ホームページよりご注文ください。写真をクリックしていただくとホームページにとびます。

地鶏「名古屋コーチン」
名古屋から初生ビナを取り寄せて約5ヶ月(生後150日くらい)で肉にします。(一般的なブロイラーは約50日で肉になります。)臭みがなく、コク、うま味があり、適度な噛みごたえが好評です。
(※いまい農場は名古屋コーチン協会会員です。)

採卵鶏「ボリスブラウン」

卵を8ヶ月産ませてから肉にします。生後1年1ヶ月くらいです。一般的なブロイラーや肉鶏に比べると固いですが、鶏本来のコクのある深い味わいです。ミンチも販売しておりますが、モモ肉とムネ肉のみで作っていますので、とても美味しく、好評です。

  • 黄身の色はレモン色。これが本来の卵です。

  • 安心して卵かけご飯をご賞味ください♪