兵庫県宍粟市千種町の養鶏場『いまい農場』です。
とにかく安心、安全、真面目にニワトリを飼っています。
〈平飼いで健康にのびのび。クチバシも切っていません。〉
1部屋5坪の広さに、メス約50羽とオス約3羽を入れるので、有精卵となります。(規定以上のオスをいれておりますが、100%有精卵になるとは限りませんのでご了承ください。)
鶏たちは日に当たり、土の上を自由に走り回っています。日本ではケージ飼いが主ですが、欧米ではケージ飼いが禁止されています。動物愛護や動物福祉の法律が禁止しているのです。それだけケージ飼いはストレスが溜まるのです。鶏も卵も“命”です。
また、ストレスが溜まった鶏は、鶏同士でつつき合いをし殺してしまうことも。一般養鶏ではそれを防ぐためにクチバシの先端を切ってしまいます。いまい農場の鶏はのびのびと過ごしているのでとても穏やかです。もちろん、鶏同士で権力争いのケンカはありますが、殺してしまうほどではありません。なのでクチバシを切る必要はありません。クチバシを切らないことで、羽についた虫なども食べて体を清潔に保ち、かたい草や野菜を食べて健康を保ちます。
〈安全な飼料、国産100%〉
一般的な卵は、配合飼料屋さんから仕入れた配合飼料を食べています。この原料はほぼ輸入トウモロコシ。これは外国から長い時間をかけて船で運ばれて来る間、虫が湧かないように直接殺虫剤や除草剤が散布されています。また、遺伝子組み換えである可能性も。鶏はそのまま食べるので、食べたものが凝縮されて卵や肉になります・・・。なので、いまい農場では配合飼料を一切使いません。安全な飼料を自家配合しています。穀類は100%国産米です。だから黄身がレモン色になります。穀類の他に地元産の黒大豆、おから、米ぬか、魚粉、天然ワカメなど、すべて国産。安全なものを厳選しています。
また、着色料一切不使用です。「卵の色は濃いほど良い!」ではありません。黄身の色は配合飼料に混ぜる着色料で青でも赤でもできてしまいます。自然が一番です。
〈発酵飼料・毎日の餌やりに3~4時間〉
飼料はすべて納豆菌・乳酸菌・麹菌などで発酵させ、鶏を腸から健康にします。また、初生ビナから育てているため、飼育段階に合わせて各飼料の配合割合を変えながら、7種類の飼料を作っています。草や野菜等の緑餌以外は発酵させて与えています。なので鶏は腸から健康に、フンはイヤなにおいはしません。各部屋に入り餌を与えるので、鶏の健康チェックも欠かさず行います。少し時間がかかりますが、大切なことです。
〈草やり、草作り。だから薬剤一切不使用〉
米が主体の飼料なので、どうしても黄身の色が薄くなりがちに・・・そこで、二日に一度は必ず自家牧草や畑の草、農家仲間からいただいた出荷できなかった規格外野菜などを与えています。これらは天然の良薬です。ですから、初生のヒヨコから最期まで抗生物質等の薬剤は一切与えていません。牧草を作ることはもちろん、鹿や鳥獣から牧草を守ることも、大切な仕事です。
※ニンジンやカボチャ•小松菜が多い時は濃い黄色、大根や白菜が多い時は薄い黄色など、季節によって黄身の色が変わります。
とにかく安心安全、ニワトリの健康を一番に作っています。だから、トサカも鮮やかな紅、羽根も光っています。なので病気にかかりにくいので抗生物質などの薬剤も添加物も一切使っていません。(*ワクチンは法律で定められているので接種しています。)
〈日本名水百選の千種川源流の天然水〉
卵の成分は76.1%が水です(日本食品標準成分表参照)。いまい農場は日本名水百選の千種川源流に位置し、山から湧き出る天然水をそのまま鶏たちに与えています。卵と鶏肉のおいしさと安全の原点となっています。
〈ヒヨコの育成〉
初生ビナを入手し、約ひと月はコタツや電熱マットで温度を保ちながら育てます。草も小さく切って与えます。こうして初生から育てたヒナは、とても健康で、落ち着きがあり、毛艶がよく、とても元気です。病気への抵抗力をつけるために、安全なワクチン接種も行っています。
〈鶏肉の販売もしています〉
※現在、名古屋コーチンはお休み中です。親鶏(ボリスブラウン)のみの販売となります。
一般的な鶏肉は、解体1週間前まで抗生物質の入った飼料を食べていますが、いまい農場は肉鶏の名古屋コーチンももちろん生涯無投薬です。
いまい農場は自前の解体所を持ち、自分で解体し鶏肉を生産しています。鶏の様子もよく分かり、自信を持ってオススメいたします。
※グラム単価での販売のため、当農場ホームページよりご注文ください。
地鶏「名古屋コーチン」
※お休み中です
名古屋から初生ビナを取り寄せて約5ヶ月(生後150日くらい)で肉にします(一般的なブロイラーは約50日で肉になります)。臭みがなく、コク・うま味があり、適度な噛みごたえが好評です。(※名古屋コーチン協会会員です。)
採卵鶏「ボリスブラウン」
卵を8ヶ月産ませてから肉にします。生後1年1ヶ月くらいです。一般的なブロイラーや肉鶏に比べると固いですが、鶏本来のコクのある深い味わいです。ミンチも販売しておりますが、モモ肉とムネ肉のみで作っていますので、とても美味しく、好評です。
《いまい農場の思い》
世の中、いろんな問題がありますが、その大きな原因の一つが、『土』を忘れ、自然のリズムを忘れた、人の放漫さなのでは、という気がします。便利になることはうれしいし、ラクをしたいし、お金も欲しい・・・そんな欲望を捨てることはなかなかできないですが、それでも、やっぱり『足るを知る』と言ってみたい。
食べ物って、本当はすごく手間のかかることなんだと思います。材料を作ることも料理をすることも。でも、今、それがとっても軽んじられている。「食」は人の体をつくり、人の心をつなぐ。人間の一番大切なことの一つです。
求めてくれる人がいる限り、まっとうな「食」を作っていきたい。私たちにできる役割・仕事に、生かされていることに感謝したいです。
オンラインショップ(Web版)
http://imainojo.base.shop
いまい農場ホームページ
http://imaifarm.jp